セクタ単位の読み出し検査 | 表面欠陥によるエラー発生率の検査
欠陥セクタ情報の確認 | BPBの物理検査 | FAT/DIRの物理検査
サーボ特性によるメディアとドライブの相性の検査

セクタ単位の読み出し検査

通常よりも厳しい条件でセクタ単位の読み出しを行います。
メディアの健康状態を把握して、事故が起こる兆候を調べます。
操作の手順:
  1. 'Media'->'Verification'->'Sector-reading Test'を選択します。
  2. 'Verify'ボタンを押します。
  3. 計測ダイアログに、計測したい領域を設定し、'Exec'ボタンを押します。
    * 通常は全面検査になっています
  4. 計測結果を確認して完了です。


表面欠陥によるエラー発生率の検査

メディア表面の微少な欠陥個数を数えて、バイトエラーレートを報告します。
欠陥の少ない良いメディアと、欠陥の多い悪いメディアを正しく判別できます。
参考: MOの記録データの構造/エラー訂正能力 操作の手順:
  1. 'Media'->'Media / Drive'->'Byte-error Ratio'を選択します。
  2. 'Test Media / Drive'ボタンを押します。
  3. 計測ダイアログに、計測したい領域を設定し、'Exec'ボタンを押します。
    * デフォルトは ( 0 - 1000 ) になっています
  4. 計測結果を確認して完了です。


    * POOOOOR!!! こんな状態でも、まだ大丈夫です(笑)

欠陥セクタ情報の確認

メディア内の初期欠陥リスト(PDL)/2次欠陥リスト(SDL)を確認します。 操作の手順:
  1. 'Utility 0'を選択します。
  2. 初期欠陥セクタ情報を確認するときは、'P-List Bad Sector'を選択します。
    2次欠陥セクタ情報を確認するときは、'G-List Bad Sector'です。
  3. 'Exec'ボタンを押します。結果を確認して完了です。


BPBの物理検査

メディアの最初のセクタから始まるブロックに書かれている情報(BPB)を表示します。
操作の手順:
  1. 'Media'->'Verification'->'BPB check'を選択します。
  2. 'Verify'ボタンを押します。
  3. 検査結果が'Monitor'ウィンドウに表示されて完了します。


FAT/DIRの物理検査

FATとルートディクトリが読み出せるか検査します。
操作の手順:
  1. 'Media'->'Verification'->'FAT/DIR verify'を選択します。
  2. 'Verify'ボタンを押します。
  3. FATを照合します。物理的に読み出せないセクタがあれば、対応を聞いてきます。

  4. 最後にルートディレクトリ情報を表示して完了します。


    * 先頭が[D]印のファイル名があるとき、それは削除されたファイル/フォルダです

サーボ特性によるメディアとドライブの相性の検査

サーボ特性とは、シーク動作(ヘッドの移動)の距離と、掛かった時間をグラフ化したものです。
シーク動作の具合を見て、相性などの問題があるメディアを検査します。
操作の手順:
  1. 'Media'->'Media / Drive'を選択し、'Test Media / Drive'ボタンを押します。
  2. 計測ダイアログが表示されるので、'Exec'ボタンを押します。
  3. 次のようなグラフが描画されます。これは通常の結果のサンプルです。

  4. このような曲線を描かず、バラついてしまうのは悪い結果です。
    次のグラフを見比べてみてください。右のグラフが悪い結果です。

  5. 悪い結果の場合、いろいろな種類のメディアを複数枚用意し、同じように
    検査してみてください。

Tips:
  1. 計測ダイアログでは、他に計測範囲や粗い検査/精密検査(coarse/fine)の指定ができます。
  2. 'Save Results'のチェックを入れると、毎回の計測結果を保存できます。
    セーブデータはExcelなどの表計算ソフトで読み込むことができます。
    次のような型式です。

  3. 'Load Results'のチェックを入れると、以前のセーブデータと比較して表示します。

ご意見、お問い合わせは yrj01643@nifty.or.jp まで

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