日本WTCさん党

WTCさん,お便り待ってます(爆)
netboy@usami.com

1.使えるフィルタスロープ

とりあえずフィルタの遮断特性が見えるようにしました.
wavefs44 options:

独断と偏見によるカットオフ位置の調整です,こんな感じで.<暫定版>

wavefs44 options:

調整の目安は,

1.22,050Hz位置で25〜30dB程度の遮断
2.22,050Hz未満の領域での減衰を避けるのと折り返しノイズ
 出現の可能性のある領域を小さくすることのトレードオフ

という感じです.
音楽ファイルを44.1KHz->48KHz->44.1KHzで変換テストするとき
高域の減衰をほんの少し避けることが出来ると思います.
まだ詳しくテストしていません.

2.補間方式の謎

CD品質を保ったままのサンプリングレート変換に使えるほどの補間手法は,まだそれほど一般的ではありません.実用水準をクリアしたもの同士を比較するとき,精度の検証方法自体の練り直しが必要になりそうです.
* 最後に残った変換区間内での位相の揺動はどう追跡すればよいのでしょうか?

正確,音響処理向き
0で埋めてLPF LPFで削るだけで波形を出す方法です.
LPFの精度が変換精度になります.
あらゆる信号処理の基本だそうです.
変換先と非同期だと誤差が蓄積しますので注意.
リサンプリング目的の場合,フィルタを多段化して
劇的に演算量を減らすことができます.
パイオニア SRC-1の技術について
Bandlimited 補間 '理想的な補間方法'だそうです.
基本は同じですが,リサンプリング区間内の
位相の揺動を解決した?
LPFの設計に鍵があるようですが
何書いてあるんだか全然判りません.
Digital Audio Resampling Home Page
適当に補間してLPF 少ない演算量でそれらしく補間できます
直線補間+緩いLPFの組み合わせでも,
工夫次第でいい感じに.
よく見かけます.

不正確, 高速,ゲーム, 前処理向き
直線補間 直線で結ぶ.超高速.
もちろん疑似LPFとしても使える.
単なる平均化フィルタとしてだけでなく
時間軸を組み合わせた変換テーブルを参照して
さまざまな特性を得ることもできる.
使い方無限大
スプライン補間 スプライン曲線で結ぶ.高速.
LPF無し再生時の補間方法として有効.
歪みが出るが音楽的.
自然3次スプライン/Bスプラインなど
直線補間を使った疑似スプラインも

不正確, 特殊
ベジェ補間 ベジェ曲線で結ぶ.低速.
PCMデータからベジェ曲線を作ります.
CAD的に波形を操作するソフトの機能として
装備されたりしています.

PCMデータの再生時や加工時には,より高いサンプリング周波数とビットレートのデータに変換する必要があります.アナログ波形に近い滑らかなデータとして扱うためです. この手法はオーバーサンプリングと呼ばれています.内部的に行われるアップサンプリング(アップレート)です.

やっていることは,サンプル間のデータを決定して埋める作業で,補間と呼ばれます.PCMデータとそれから再生されるアナログ波形(元波形ではない)には完全な一対一の関係があります(サンプリング定理).ですから,補間される部分の正確な値を計算によって求めることができます.

3.資料

4.リンク


ご意見,お問い合わせ,間違いのご指摘は netboy@usami.com まで